2020年初ポイント獲得!(通算1,861)【キミ ライコネン】
こんにちは。2020年シーズンF1は駆け足で消化していますが、個人的にずっと応援しているキミさんが9戦目にしてようやく今期初入賞してくれました祝
フェラーリPUの失速により開幕から苦戦が続いていたわけですが、前戦モンツァでの奮闘、そして今回の入賞と、流れは上々といった感じがしますね!
目次
トスカーナGPを振り返る
トスカーナGPの舞台ムジェロは、2000年9月にザウバーでF1初テストを行ったキミさんにとって特別な場所。
このテストでペーターおじさんに感銘を与え、2001年のF1デビューを掴み取るわけで、ムジェロからキミさんの長い長いF1人生が始まったと言えます。
「ムジェロでまた走れて嬉しい。ここは20年前に僕が初めてF1マシンに乗ったトラックだ。もちろん、当時のテスト初日が終わった時に比べて、首はかなりいい感じだ。トラックは同じ感触だ。いくつかの縁石を除き、それほど変わっていない。難しいサーキットなので、初めて来たときは、基準として使えるデータがないので、セットアップを見つけるのはチャレンジングかもしれない」
「いろいろな意味でかなりユニークなレイアウトで、違うアプローチが必要だ。だからこそ、今夜もFP3でもセットアップ作業を続ける必要がある。改善箇所はなくならないものだが、今日はかなり期待が持てそうだったので、明日の順位がどうなるか、様子を見よう」
予選
Q1:13位 1:17.059(+1.281)
Q2:13位 1:16.854(+1.545)
2戦連続、今期3度目のQ2進出。対ジョビナッツィでも4連勝(今期通算5勝4敗)と、何か掴んだのではないかと思わせる走りでした。
まだまだ若造には負けていられぬ。
「13位は状況を考えるとよい結果だ。でも僕らはもっと上位を望んでいる。マシンはかなりよい感触で、あらゆるものを引き出したと感じた。しかし、トップ10にとても近かったので、グリッドでもっと上位になれなかったことにがっかりしている。レース中にポイント圏内に入れるかどうかは明日わかるだろう。オーバーテイクは難しいが、僕らにできるのは、レースで最善を尽くすことだけだ」
決勝
9位(+29.770)
ランキング16位 2pt(+2)
結果だけみると「やったー!」の一言に尽きるのですが、荒れに荒れたレース内容、それもキミさんのいた状況を考えたら「よくご無事で」と言いたくなる…それほどヤバかったレースでしたね汗
オープニングラップ
スタート直後のターン2でいきなりのアクシデント。スタート直後PUトラブルで失速したフェルスタッペンを避けようと後続は大混乱します。
キミさんも右方向へ回避を試みますが、そこへ運悪く行き場をなくしたガスリーが突っ込みキミさんの右フロントへヒット。
弾みでキミさんもフェルスタッペンに追突してしまいます。
あちゃぱ…
再び宙を舞うガスリー。
K点超えを目指してフェルスタッペンへ向かっていきます。
こうなると真後ろのキミさんは“無事か否か”の「くじ引き」状態です。
絡み合ってグラベルに消えていく2台。
キミさんはダメージ負いながらも奇跡的にこの「カオス」を抜け出すことができました。
よくサスペンション痛めなかったなぁ。
SC開け
オープニングラップの混乱で最後尾まで下がったキミさん。SC再開後にまたしても大きなアクシデントに遭遇してしまいます。
カオス再び。
通常よりSC消灯が遅く、本来加速するであろうタイミングでリスタートされなかったため後続は大混乱します。
華麗に混乱を捌くキミさん。
最後尾にいたのが功を奏すなんて流石です。
このアクシデントで更に4台がアウト。さあ入賞がみえてきたぞ。
タイムペナルティ
ok kimi,we have now 5 seconds time penalty that we will serve after the race.
(オーケー キミ、5秒のタイムペナルティ課せられたからレース後に消化するよ。)
For what?
(何に対して?)
So they will add 5seconds to your time after the race.
(彼らが5秒ペナルティを課したから、それをレース後に消化しようと…)
For what!?
(何に対してなのよっ!?)
For crossing the line on pit entry.
(ピットエントリーの線をカットしたことに対してだよ。)
・・・・・。
(心の中でピー。)
なんとまあ、2度目の赤旗が出る直前のピットインでやっちゃいました。
チームからも「良い判断だ」なんて言われるほどイイ感じだったのに、まさに好事魔多し。んん?
レース終盤はフェラーリ勢とのタイムレース。コンマ数秒を巡って一喜一憂する時間が続きます。
それでも今回のキミさんには本家フェラーリと対等にやり合うだけの速さがあり、ベッテルを0.213秒差(!)で退け見事な9位フィニッシュ。F1参戦18シーズン連続入賞を無事に達成してくれました!
「スムーズなレースではなかったが、それでもやっとポイントを獲得することができたので、それについては満足できる。僕のレースの始まりはかなり悪かった。ターン2で何が起きたのか、正確にはわからないが、ぶつけられて大きなダメージを負った。おそらくぶつかってきたドライバーは、車列の動きがあれほど遅いとは予想していなかったのだろう。しかし、いずれにせよ、クラッシュで僕のフロアとフロント・ウィングの一部がなくなってしまった。このダメージのせいでマシンの操縦性が本当に悪くなり、バランスに苦しんだ。ダウンフォースを大きく失ったが、最終的にそこそこのペースで攻めることができた」
「ピットストップに手間取ったが、ありがたいことに赤旗のおかげでポイント争いに戻ることができた。そのあと、ピットエントリー・ラインを越えたことでペナルティを受けたのはよくなかったが、2回目の赤旗のあと、よい走りをすることができたので、順位をひとつ落としただけですんだ。完璧なレースとはほど遠かったが、いろいろな問題にもかかわらず、2ポイントを獲得することができた。僕らは進歩していたので、少し残念だ。もっとクリーンなレースなら、さらに上位でフィニッシュできたと思う。でもこのパフォーマンスをこれからのイベントに持ち込みたい」
まとめ
ムジェロではフリー走行から一貫して速さがあり、序盤戦での心許ない状況から脱してくれたのは本当に嬉しい。
これが本物なのか、たまたまハマっただけなのか、まだ分からないところもありますが、無事にポイント獲得したことでより落ち着いて残りのレースに集中出来るのは大きいですね。
そろそろ来年の去就も気になり始める時期ですが、個人的にはまだ十分やれると思うし、若手の手本となる存在でいてもらいたいなという気持ちです。無線芸はアレですがw