マクラーレンMP4/18は、「幻のF1マシン」

マクラーレン MP4/18の概要
- 開発年: 2003年のF1世界選手権に向けて開発。
- テクニカル・ディレクター: エイドリアン・ニューウェイ (Adrian Newey)
- デザイナー: マイク・コフラン (Mike Coughlan)
- エンジン: メルセデス・ベンツ FO 110P (V型10気筒 2997cc)
- 運命: 実戦には一度も投入されず、テストカーとしてのみ存在しました。
開発の背景と革新的なデザイン
MP4/18は、当時のテクニカル・ディレクター、
- 極端に細いノーズ
- 湾曲したフロントウィング
- 冬のテストから試みられていた「波型」
のフロントウィングを採用し、 他チームよりもかなり湾曲させていました。 - これは細いノーズと相まって、
空気を効率よくホイールの内側へ流し込む狙いがありました。
- 冬のテストから試みられていた「波型」
- 極限まで絞り込まれたサイドポッド
- サイドポッド後端は、フェラーリF2003-
GAに匹敵するレベルまで極限的に絞り込まれ、 リアサスペンション周辺がむき出しに見えるほどでした。 - これにより、車体後方へ大量の空気を流し、
空気抵抗の低減と最高速の向上を目指しました。 - リアエンドはカウルがなくなり、
サスペンションが露出したデザインも特徴的でした。
- サイドポッド後端は、フェラーリF2003-
実戦投入されなかった理由
これほど革新的なデザインを持っていたにもかかわらず、MP4/
- クラッシュテストの不合格:
- 最大の特徴であった極端に細いノーズが災いし、
F1レギュレーションで定められているクラッシュテスト( 安全基準)に合格することができませんでした。 - ノーズを何度か修正して再テストに臨みましたが、
最後まで合格に至らなかったとされています。
- 最大の特徴であった極端に細いノーズが災いし、
- MP4/17Dでの参戦
後世への影響
MP4/18は実戦デビューを果たせませんでしたが、
リンク
「もしMP4/18がクラッシュテストをクリアし、