角田裕毅と佐藤万璃音とタキ井上
こんにちは。2020年F1もアブダビGPを残すだけとなりましたが、そのあとには将来F1を目指す若手…でもない人もいるのかw、ヤングドライバーテストが行われます。
いろんな意味で注目ドライバーが集まるなか、ひときわ目立つのがアルファタウリ。角田裕毅と佐藤万璃音の日本人コンビです。こりゃ驚いた。
レッドブル育成&F2ランキング3位の角田裕毅は分かるとして、佐藤万璃音はなぜ起用されたのだろうか?
疑問に思ったので、少し深掘りしてみます。
目次
佐藤万璃音について
まさかのテスト参加となった佐藤万璃音ですが、その名前は角田裕毅よりも先に知っていた記憶があります。2019年のユーロフォーミュラオープンチャンピオンシップ(以下EFO)でタイトル獲得したことで話題になり、その存在を知ったという人もいるのではないでしょうか。
私もその一人です。フルネームがなんとなく佐藤琢磨なかんじだったことも印象に残った要因かもしれません。どうでもいいけど。
2019年の途中からはF2にも参加している佐藤ですが、角田裕毅の活躍によって、F2ではちょっと影が薄いですよね。実力的にはどうなのでしょう?チームが異なるので、単純に角田と比較するのは難しいですが、目立ったところはなかったと感じています。
これだけだと彼に関する情報に乏しいので、もう少し調べてみます。
ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ
まずタイトル獲得したEFOについて。国際的なフォーミュラ3選手権の1つで、スペインに本拠地を置くジュニアフォーミュラレースシリーズとのこと。(Wikipedia英文より)
佐藤万璃音のレース経歴をみると、2017年と2018年はFIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権(以下ユーロF3)にエントリーしていたので、てっきりEFOはそのシリーズを引き継いだものだと思っていたのですが、全くの別物でした。
ユーロF3の歴代チャンピオンをみてみると、オコンやノリスといったF1ドライバーが名を連ねていますが、EFOの方は…現在F2に参加しているドゥルゴヴィッチくらいしか知らない(汗)
このことからもEFOのレベルは多少割引して考えた方がいいかもしれません。
角田裕毅との比較
そんなEFOですが、興味深いことに2019年、佐藤万璃音と角田裕毅は同じモトパークというチームから参戦しています。
出走レース数の違いこそあれ、同じマシンで戦ったことがあるのは面白いですよね。
気になる戦績ですが、このような感じになってます。
- 佐藤万璃音(16戦)
- 優勝:9勝
- 表彰台:11回
- PP:6回
- ランキング:1位
- 角田裕毅(14戦)
- 優勝:1回
- 表彰台:6回
- PP:0回
- ランキング:4位
いやいや…こうして比べてみると佐藤万璃音が圧倒していることに驚きます。F2での角田裕毅の活躍をみた直後なだけに尚更です。(ちなみに直接対決は佐藤の9勝4敗)
純粋に「佐藤万璃音は速い」といえそうなデータでありますが、角田裕毅はこの2019年はFIA F3にもフル参戦してるんですよね。FIAが「旧GP3とユーロF3を統合したシリーズ」と謳っているだけに、レベル的にはこちらの方が上だとみるのが妥当で、角田裕毅がどこまでEFOに本腰だったのか疑問ではあるところです。
なぜ選出されたのか?
ではなぜ佐藤万璃音が抜擢されたのか?ここ本題です。
結論からいうとよく分かりません。
こんなドヤって赤太字で書くことではないのですが、本人あるいは限りなく近い人物の口から詳しい経緯が明かされでもしない限り、すべては憶測にすぎません。
なのであくまで憶測ですが、可能性のある理由を並べてみます。
- EFOでの実績
- 日本人
- タキ井上の存在
1はもっともわかりやすい理由ですよね。チャンピオンですから。角田裕毅を上回る走りをした実績が評価されても不思議ではありません。
2はホンダ絡みでの推測ですが、佐藤万璃音は日本人というだけでホンダ枠でもレッドブル育成でもないんですよね。現時点ではちょっと説得力に欠けますが、今後もしかしたらレッドブル育成の目があるのか…なんて想像はできなくもない。うーんわからん。
3は…汗
佐藤万璃音のマネージメントを引き受けているのがタキ井上氏。言わずと知れた「伝説のF1ドライバー」なわけですが、いぜん彼は予言めいた意味深ツイートしていたんですよね。
それがこちら。
ここだけの話だが、(汗)、Alpha Tauriのもう一つのシートが決定した(汗)!!
— Taki Inoue (@takiinoue) 2020年10月30日
よくやったと思う!!
発表は、12月上旬だ(汗)!!
汗びっしょりだなw
「アルファタウリ」「12月上旬」そして自らがサポートしている「佐藤万璃音」!!(汗)
すべてのピースが噛み合った感があるのですが、(汗)もしタキ井上の影響力だとすると一体どんな手を使ったのか!!(汗)気になるところです!!(汗)
タキ井上とは?
タキ井上こと井上隆智穂は、日本人4人目となるフルタイムF1ドライバーで、全18レースに出走しています。
記録よりも記憶に残るドライバー、といえばなんかジル・ヴィルヌーヴみたいで格好いいですが、彼の場合はそのまさに「対極」で、走りとはまったく関係のないところでF1史に名を残すインパクトを与えたというスーパーレジェンド(汗)
それではその一部を紹介します(汗)
伝説の“事故”
ここで紹介するのは1995年のハンガリーGPでの一幕。あまりにも有名なシーンなので知ってる人も多いことかと思いますが、一応説明しておきます。
マシントラブルでストップした隆智穂は、消化作業を急ごうと自ら消化器を手にとりマシンへ駆け寄る。ところが運悪くちょうど現場へ駆けつけたマーシャルカーと遭遇する形となり、そのまま跳ね飛ばされてしまう。
崩れ落ちる隆智穂。
引きずられフェードアウトする隆智穂。
私のYouTubeチャンネルで25万回再生されている「井上隆智穂の悲劇(喜劇)」でこのシーンをみることができます。味わい深い名実況とともにご覧頂きたかったのですが、年齢制限の縛りがあってブログに埋め込むことができません(汗)
まだ見たことがない人は「井上隆智穂」または「タキ井上」で検索してみてください。
井上隆智穂は当時自動車メーカーの後ろ盾なしでF1へ上り詰めるなど、なかなか異色の日本人F1ドライバーでした。
2013年には「過去20年間で最悪のF1ドライバー」に自ら名乗りでるなど、人の心を掴む「なにか」がこの人は長けているのかもしれません。
それがマネージメントでも活かされているとすれば、今回の佐藤万璃音とアルファタウリとの接点もみえてくるような気がしなくもありません。
この辺りはタキ井上から詳しく聞きたいところですね。
日本人F1ドライバーは珍名ぞろい?
ちょっと番外編なのですが、記事を書いていながら「日本人F1ドライバーって珍しい名前おおいなぁ」と思ったので少し触れてみます。
歴代のフルタイムF1ドライバーをみてみよう。
- 中嶋悟 ★☆☆☆☆
- 鈴木亜久里 ★★★★★
- 片山右京 ★★★★☆
- 井上隆智穂 ★★★★★
- 中野信治 ★☆☆☆☆
- 高木虎之介 ★★★☆☆
- 佐藤琢磨 ★★★☆☆
- 中嶋一貴 ★☆☆☆☆
- 小林可夢偉 ★★★★★
勝手に5段階で珍名度を判定してみたw
まあ極端ですね。地味か派手か。
今時の子からすればこの程度は普通なのかもしれませんが、私からすると3文字は珍名に思えます。佐藤万璃音なんてホント読めないから(汗)
ただ例外として、同級生に「鈴木龍之助」という子がいたので、高木虎之介に関しては厳しく判定しました。どうでもいいけど。
そうそう、中嶋悟で思い出したのですが、全日本F3000をパドックパスで観戦しに行った時に、仮設トイレ(当時の富士スピードウェイはとにかくボロかった)で用を足したわけですが、ドア開けると中嶋悟が順番待ちしていましたw
さすがに“リトル山田”を握った手で握手を求めるわけにもいかず、そのまま見送ったわけですが、今ならスマホで一緒に写真でもお願いできたかなぁ、なんてふと思ったりしたわけです。さっきからどうでもいい話ばかりw
F1 (エフワン) 速報 創刊30周年記念編集号『F1速報』の30年
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まとめ
話の着地点がみえないまま締めにいこう(汗)
けっきょくのところ、佐藤万璃音がアルファタウリで走ることになった理由は明らかにはされていません。
ただ要因としてはいくつか考えられるわけで、私としてはツイートの予言からもタキ井上説が有力ではないかと推測します。
まあ理由がどうあれ、F1での日本人共演は楽しみですし、今後もっと多くの日本人ドライバーがF1にチャレンジする良いきっかけになることを望んでいます。
よし、綺麗にまとまったな。以上!!(汗)