ヤングドライバーテスト速報と考察【角田裕毅】
こんにちは。2020年F1が閉幕したアブダビでは、将来のF1を担う若者によるヤングドライバーテストが行われました。
日本人として注目は、アルファタウリ・ホンダからのF1デビューが期待される角田裕毅。
注目のテスト結果ですが、
122周を走行して1:37.557の5番手タイムを記録しました。
それでは角田裕毅を中心に、2020年ヤングドライバーテストを少し深掘りしていきましょう。
ヤングドライバーテスト参加リスト
【メルセデス】
ストフェル・バンドーン(28)
ニック・デ・フリース(25)
【レッドブル】
ユーリ・ヴィップス(20)
セバスチャン・ブエミ(32)
【マクラーレン】
不参加
【レーシングポイント】
不参加
【ルノー】
フェルナンド・アロンソ(39)
周冠宇(21)
【フェラーリ】
ロバート・シュワルツマン(21)
アントニオ・フォッコ(24)
【アルファタウリ】
角田裕毅(20)
佐藤万璃音(21)
【アルファロメオ】
カラム・アイロット(22)
ロバート・クビサ(36)
【ハース】
ミック・シューマッハ(21)
【ウイリアムズ】
ジャック・エイトケン(25)
ロイ・ニッサニー(26)
ヤングなのに数名おっさんが紛れてるww
アルファタウリは角田裕毅&佐藤万璃音の日本人コンビ。何かと話題のニキータ・マゼピンは参加しませんでした。これは意味深ですね。
使用するタイヤは本戦同様のソフト(C5)とミディアム(C4)。セット数はソフト2セット、ミディアム5セットで行われています。
ヤングドライバーテスト結果
トップタイムはルノーのフェルナンド・アロンソ。彼は新人・若手ではないので、個人的には参加が認められたことはどうかと思いますが、F1を盛り上げてくれるならそれもアリかと思うことにしています。(他にも数名いるけどw)
前記のとおり角田裕毅は5番手、佐藤万璃音も精力的に127周走行して、角田から約1秒遅れの13番手でした。
どのようなプログラムだったのか詳細を知りたいところですが、2人あわせて249周(!)は順調でしたね。ひとまずよかったです。
角田裕毅のラップタイムを考察してみる
トラックコンディションやプログラムの内容など、不確定要素の多いテストでのラップタイムは、それほど大きな意味は持たないかもしれません。
とはいえ、レギュラードライバーがガチ勝負をする予選タイムはともかく、様々なプログラムを消化するFPとの比較であれば、(コンディションの差異はあれど)なかなか面白いのではないでしょうか?私はそう思います。
角田裕毅のラップタイムがどのような「位置」であったのか、今年のアブダビGP結果(FP)と比較して見てみよう。
2020アブダビGP結果 FP1
ここにラップタイムを当てはめると3番手タイムに相応します。
「うおおぉぉ」な感じもしますが、FP1から100周も走行できるはずないので、あまり参考にならない比較でしょうw
- クビアト 1:39.150
- ガスリー 1:39.160
- 角田裕毅 1:37.557
2020アブダビGP結果 FP2
続いてFP2ですが、こちらに当てはめると10番手タイムに相応。アルファタウリ勢もこの辺りに位置していますので、なんとなくリアルな感じがしてきましたw
- クビアト 1:37.596
- ガスリー 1:37.900
- 角田裕毅 1:37.557
2020アブダビGP結果 FP3
そしてFP3。ここになると予選さながらのプログラムとなるため、タイムも一気に上がってます。
今回のラップタイムを当てはめると14番手タイムに相応。ガスリーとの差は+0.186になります。この差はかなりリアルですね。
- クビアト 1:37.266
- ガスリー 1:37.371
- 角田裕毅 1:37.557
こうしてアブダビGPの FPと比較しても、トラックコンディションの違いはあれ、そんな的外れなタイムではないことが分かります。
現行のF1初走行、マシンへの理解度を加味すると、相当ポジティブな内容だったといえるのではないでしょうか。
F1速報 2020年 12/28号 第17戦 アブダビ GP
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まとめ
ここまで角田裕毅を中心にヤングドライバーテストの様子を書きました。
途中スピンしてあわやフェンスに接触というシーンもあったようですが、難を逃れて結果122周を走破しました。(レッドブルの「オールドヤング」はマシン壊したみたいだけどw)
走行機会が限られているので、まずは無事にテストが完了したことに安心。あとは…いつなんでしょうね?
正式発表が待ち遠しいです!
ー12.16 追記ー
2021年、アルファタウリ・ホンダよりF1デビューが正式発表されました!
久しぶりの日本人F1ドライバーに期待しかありません。
鈴鹿で走る姿を今から楽しみにしています♪
角田裕毅
「ほとんどのレーシング・ドライバーと同じように、F1に参戦するのが僕の目標だった。だからこのニュースにとても喜んでいる。このチャンスを与えてくれたスクーデリア・アルファタウリ、レッドブル、マルコ博士、そしてもちろん、これまでのキャリアを支えてくれたホンダの全員に感謝したい。また、ここに来るまでにレースをしてきたチーム、特にカーリンにも感謝しなくてはならない。カーリンでは今年とても多くのことを学んだ。来年は大勢の日本のF1ファンの期待を背負うことを実感しているので、彼らのためにも最善を尽くしたい」